花より友情
また冬真を思い出して涙を流す私は本当に弱いよね。
でも冬真が大好きなんだよ。
冬真以外考えらんないよ。
プルルルルーー…‥。
プルルルルーー…‥。
携帯の呼び出し音にハッと我に返る。
そうだ‥‥、隼斗とメールしてたんだ。
再び携帯の画面を見ると隼斗からの電話だった。
《もっ、もしもし?》
若干噛みながら電話に出た。
《ぷっ、噛んでるし。》
《‥‥切るよ?》
隼斗のヤロー!
《冗談、冗談!》
《はいはい‥、てか何の用?》
《‥お前冷たい奴だな!》
私もなんか冷たいなとか思ったよ。あはは
《で‥?》
《‥でって?》
《メール見たろ?返事は?》
¨まあなんとなく解るけどな¨と付け足した隼斗はフッと鼻で笑った。
思わず
《は?》
とドスの聞いた声が出てしまった。
おいおいおいおい待て。
今何て言った?
《‥隼斗》
《‥あ?》
隼斗は何を知ってる?
隼斗は知ってて聞いてんの?
長年冬真を思い続けてる私を馬鹿だなとか思ってる?
《‥‥お前いつまでアイツを想い続けてくつもり?》
――ー…‥やっぱり隼斗は解っていた。