好きなのに
「えー、どうしよう」

「いいじゃん、上がれよ」

大翔が強引に倫子を誘う。

「うん」

倫子はそのまま家に上がった。


大翔の友達は、どうでもいい。
大翔に会えたこと、大翔と一緒にいれること、倫子はそれが嬉しいのだ。


久しぶりの大翔の部屋。
最後に入ったのは、小学生の時だったっけ。

倫子は三年以上前の過去を思い出していた。
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