好きなのに
大翔の部屋の前にたどり着いた。

大翔がドアを開け、友達に聞いた。

「なぁ、倫子もいいか?」

「うん、いいよ」

倫子の耳に響く、少し高めな綺麗な声。

倫子は大翔の部屋に入り、ベッドに座る男の子に挨拶をした。

「……初めまして」

「初めまして。学校で大翔から倫子ちゃんの話をよく聞くよ」

倫子はまじまじとその男の子を見た。
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