赤い狼 壱






すると二人はこっちに近付いてきてギャルの中から私を助けてくれた。







…何か…





今日の二人は頼もしいな…。





特に…香が…。






いつもおっとりした感じだから余計に頼もしく感じる。





「おい、てめぇ等まだ用事は終わってないんだけど~?」




ギャルのリーダーらしき人が私達を睨み付けてくる。




…あ。居たんだった。忘れてた…。




それにしてもこの人達、私に何の用事があるんだろ。





疑問に思い、ギャルのリーダーらしき人に思いきって聞いてみる。




「用事って何なの?」



「お前が《SINE》に出入りしないようにするに決まってんだろ!」




ギャルのリーダーらしき人は怒った口調でそう言って私を睨む。







…いや本当、いつ決まったんだ…。








ギャルに呆れて言葉を失う。






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