赤い狼 壱
すると…今まで黙っていた実と香が口を開いた。
「お前等さっきから
「隼人様達に近付かないで!」
とか言ってるけど稚春だから隼人さん達も毎日、《SINE》に出入りさせてるのかもよ?
稚春が行かなくてもお前等はこれからも相手されないし、稚春が来なかったら隼人さん達が絶対迎えに来るよ。」
…実…あんた…
隼人達に会った事無いんだよね?
隼人達のしそうな事、すんなりと当ててるし…。
凄っ。
「そうだよねぇ。稚春以外にぃぃ子なんてそうそう居ないし~。
何より、あなた達、顔も最悪なのに中身も最悪とか~、あり得ないよねぇ。」
…香さん…
普通に恐いです…。
しかも、顔も中身も最悪とか……
それ、言ったらヤバいんじゃ…
そう思ってギャル達を見ると…
ギャル達は実と香の言葉が強烈だったのか固まっていた。