赤い狼 壱






すると連は




「ちっ。」




と舌打ちして




「まぁ、稚春と手ぇ繋いで二人で帰れるからぃぃか。」






と呟いた。









…舌打ちって何だよ。






でもまぁ、嬉しい事言ってくれたから良しとするか。











そんな事を思いながら連と手を繋いで《SINE》へと歩く。









それから暫く歩いて


もぅ少しで《SINE》に着くなぁ。


と思いながら歩いていたら連が急にピタッとその場に止まって動かなくなった。









…?












「どうしたの?連。」





後ろを振り返る。






連は真剣な顔をしていた。







連が真剣な顔をしてるなんて…珍しい…。





そう思って連の顔をマジマジと見る。





すると、連が口を開いた。









< 247 / 299 >

この作品をシェア

pagetop