赤い狼 壱
「稚春。言いたくないならぃぃんだ。でも、なんか嫌な事とかあったら言うんだぞ!
でも今日、稚春学校で何かあっただろ?いつもより元気無い。」
そう言って連は私の頭をよしよしする。
…気付いてたんだね…。
でも今日の事連に言ったらあのギャル達の命が危ないもんね…。
や、勿論、連だけじゃなくて《SINE》の皆もだけどね。
「うん。ありがとう、連。でも言ったら相手が大変な事になりそうなんで…止めとくよ。それに、もう解決したし。」
なるべく心配させないように連に笑って答える。
でも、連は私を見て眉間に皺を寄せる。
「だから、それがいけねぇんだって。」
そう言って舌打ちをする連。
…な、何が?
連の言ってる意味が分からないので頭に?マークを浮かべる。