赤い狼 壱
その言葉に少し、オォッ!と感激。
したのに…
「でもまぁ、このくらいはしてもぃぃだろ。」
と隼人に腕をグイッと引っ張られて抱きとめられた。
"このくらい"って何…?
と隼人の顔を見上げると隼人が私の顎をクイッと持ち上げた。
…え?
何?
隼人の顔が私の顔にどんどん近付いてくる。
…え、もしかしてこれって…
もしかして、キスされるっ!?
身を縮こませて目を固く閉じる。
すると…次の瞬間―――