天使と悪魔のLOVEGAME【完結】



『また吸ってる…』


凪は生徒会室に入った途端、顔をしかめた


「悪いかよ」


タバコをくわえながら答える


『体に悪いって思わないんですか?』


「別に…」


考えてんだよ


お前を俺のものにする方法を…


好都合だったのは周囲が俺と凪が付き合ってるって思ってることだ


「凪?」


窓を開けようとしていた凪の手が止まった


視線は窓の外に釘付け


『や…ず…』


わなわなと震える唇から発せられた単語に俺も窓を見た


「あいつ…」


校門を抜けていく生徒の群れの中にひとつだけ違う制服が混ざっていた


『なんで…っ…』


凪は押し殺すように息を吐いた


なんで…?


そんなの決まってんじゃねえか…


あいつはまだお前が好きなんだろ…?


そして…


お前も…まだ…


捕らわれてる――…





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