天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
凪は自分を守るように体を抱きしめた
だめだ…
まだ…だめだ…
八頭に捕らわれてる限り、お前は俺のものにならない…
「行けよ」
凪は隣に立つ俺を驚愕の表情で見上げた
「行ってこい。罵倒するなり、殴るなり気の済むようにしてこい。」
全部、終わらせてこいよ
そうでないと俺が困る
「前に進みたいんだろ…?」
凪はハッと顔を強ばらせ、唇を噛んだ
『わかってる…!!』
凪は両手をギュッと握りしめた
『逃げてたって仕方ないって…わかってる…っ!!でも…』
凪の瞳が揺れる
『わかんないの…許せるのか…笑ってさよならって割り切れるのか…』
ああ…お前はホントに…
「バカだな」
俺は凪の顎を掬って俯いた顔を上げさせた
「いつものお前はどうした?」
弱気なお前なんてお前らしくない