天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「バカはバカらしく何も考えずに行動すればいいんだよ。わかったか?」
『ひっどい言い種ね…』
凪は苦笑いした
「ほら、さっさと行けよ」
俺は凪の肩をトンッと押した
『匡人…』
叩かれた肩を撫でながら凪は振り返った
『ありがと…』
凪は走って出ていった
「…っ…」
なんだ、あれ…
反則だろ…?
はにかんだように笑った凪に俺の心臓が高鳴った
改めてあいつが特別な存在なんだと認識させられる
あ―あ…
愁のこと、笑ってられなくなってきたかも…
軽く笑いながら、俺は凪を追いかけるべく早々と生徒会室を後にした