天使と悪魔のLOVEGAME【完結】

決別～NAGI～

どんなに好きだって叫ばれても―…


もう届くことはない―…


私と悠の時間は動き出すことはない


永遠に―…










「八頭!!」


再会を果たしてから私は悠を八頭と呼ぶようになった


わざとではない


自然とそう呼んでいた


『凪―…』


切なくなるくらい温かい八頭の声―…


『ごめん…｡彼氏がいることはわかってる｡でも､どうしても凪に…向き合いたくて…』


八頭の目は苦しそうだった


やっと気づいた…


私が逃げていたせいで八頭まで…


八頭まで苦しめていたんだ―…


「ごめんね…」


ごめんね…


私のせいで…


でもやっと…


やっと立ち向かう勇気を持つことができたの―…


「八頭…もう逃げないから｡」


自分からも八頭からも…


今こそ真実に向き合う時


「話を…聞くわ…」