天使と悪魔のLOVEGAME【完結】


「だから、ホントのことを知って尚更許せなかった…っ…」


あんたは優しすぎた…


私だけじゃなくて他人にも―…


「自分勝手だけど…私のことだけ見て欲しかった…っ…」


私を犠牲にしてでも八頭がその子を死なせたくなかった気持ちは分かる


たとえ死ぬっていうのが単なる脅しだとしても…


「なりふり構わず私のことだけ考えて欲しかった…っ…」


私にとってそれくらい八頭は必要だった


なんてワガママだったんだろう…?


『凪っ…』


八頭の香りがする…


八頭のつけてる香水のミントの香りが頭にすっと馴染む


「私はこういう女なの。自分勝手でワガママで…八頭にふさわしくないのよ」


だから捜すの―…


優し過ぎる人はダメ


無条件で愛してくれる人もダメ


自分の価値に見合うような要求を突きつける男がいい


顔でも体でも頭脳でも…


私に応えられないものはない





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