天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『大原!!』
今一番会いたくない男の声が聞こえて私は嫌々ながらもゆっくりと後ろを振り返った
「何の用?」
会長は人ごみを掻き分け、私のところに駆け寄ってくる
『紘一さんが送ってけって言うから…』
会長は走ってきたのか汗だくだった
「結構です。独りで帰れますから!!」
まったく人のチャンスを潰しといて今更どの面下げて“送る”って言うのよ!!
『ギャーギャー喚くな。俺だって好きで送るわけじゃねえんだよ。』
だったら帰れ!!という台詞はかろうじて飲み込んだ
会長に怯んだわけではない
道の真ん中で言い合っているのを周りの人に見られているのに気がついたからだ
会長もさすがに気がついたようで私の手を引くと、人の流れに乗るようにして歩きだした
何よ…
会長は嫌だと言っていた割に、私が人に流されないようにかばいながら歩く
調子が狂う…
大概の男の考えは読めるのにこの男の考えだけは未だに分からない
私がこの男が嫌いな最も大きな理由だ
ああ、あと女のことを食い物にしているところもね?
女の敵よ!!なんで騙されるかな~?
こんな奴、私だったらぜえっったいお断り!!
今一番会いたくない男の声が聞こえて私は嫌々ながらもゆっくりと後ろを振り返った
「何の用?」
会長は人ごみを掻き分け、私のところに駆け寄ってくる
『紘一さんが送ってけって言うから…』
会長は走ってきたのか汗だくだった
「結構です。独りで帰れますから!!」
まったく人のチャンスを潰しといて今更どの面下げて“送る”って言うのよ!!
『ギャーギャー喚くな。俺だって好きで送るわけじゃねえんだよ。』
だったら帰れ!!という台詞はかろうじて飲み込んだ
会長に怯んだわけではない
道の真ん中で言い合っているのを周りの人に見られているのに気がついたからだ
会長もさすがに気がついたようで私の手を引くと、人の流れに乗るようにして歩きだした
何よ…
会長は嫌だと言っていた割に、私が人に流されないようにかばいながら歩く
調子が狂う…
大概の男の考えは読めるのにこの男の考えだけは未だに分からない
私がこの男が嫌いな最も大きな理由だ
ああ、あと女のことを食い物にしているところもね?
女の敵よ!!なんで騙されるかな~?
こんな奴、私だったらぜえっったいお断り!!