天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『聞こえたんだよ、美弦さん』
いや、由吾のことだから聞き耳をたててたに違いない
そうでないとあの反応の早さに説明がつかない
ケラケラ笑いながら由吾はパタンと扉を閉めた
『凪ちゃん…やっぱり行かない…?』
美弦はじいっと私を見た
「行かない」
海なんかに行ったら絶対チャライ男に捕まるから
『ダメ…?』
「ダメ」
しゅんとうなだれる美弦
「そんなに行きたければ高屋先輩と行けば?」
私はこの一言を後々後悔することになる…
『私だって愁と行きたいもんっ!!でも紘一さんが2人じゃ行かせないって言うからあぁっ!!』
美弦は珍しく声を荒げ、私の胸ぐらを掴んだ
「お、おお、おお落ち着いてえぇ―――っ!!」
目がマジだ!!