天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『おい、どこに行けばいいんだよ?』
急に話しかけられた私ははっと顔を上げた
「あ?駅に…」
会長は思いっっきり眉間にしわをよせた
『駅?お前なぁ…タクシー使えよ!!』
貧乏くさいっ!!という副音声が聞こえてきた
「そんな無駄遣いするわけないでしょ!!」
こっちはねえ…あんたと違って超ウルトラスーパー庶民なんだから!!
『しかたねえな…』
チッと舌打ちした会長は道路に向かって手を挙げた
身なりのよい会長にタクシーはすぐに捕まった
『乗れよ。』
くっそう…偉そうに…!!
私は仕方なく会長の言うとおり、タクシーに乗った
パタンと扉の閉まる音がした
「っつーかなんで会長も乗るんですか…?」
後部座席には私と会長
タクシー乗るなら送る必要なんてないじゃん!!