天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「バッカじゃないの?」
『はあ?俺のやり方に不満があるのかよ?』
「あったりまえでしょ!!」
私は胸の前で腕を組んで仁王立ちになっていた
まさか…
ここまでやるほどバカだとは…
「旅行に来るのにシャツどころか下着一枚持ってこないなんて!!」
有り得ない!!
匡人は思いっきり嫌そうな顔をした
『荷造りなんて面倒な真似、俺がするわけないだろ?』
……確かに
バックに荷物を詰めてる匡人って想像出来ない…
『あっそれ、部屋に運んどいて下さい』
ぬけぬけと抜かす匡人が憎らしくてたまらない
「もう嫌…」
付き合いきれないわ…
匡人は次々と自分の服を買い込んでいった
店内はシンプルなデザインの服が多くて、匡人の趣味が窺える
数回しか私服姿を見たことがないが基本的に匡人は趣味がいい
金持ちなだけあって、身につけるものは高級品だが嫌味にならない程度だ
これ見よがしにブランド物を着ているわけではない