天使と悪魔のLOVEGAME【完結】

「バッカじゃないの?」


『はあ?俺のやり方に不満があるのかよ?』


「あったりまえでしょ!!」


私は胸の前で腕を組んで仁王立ちになっていた


まさか…


ここまでやるほどバカだとは…




「旅行に来るのにシャツどころか下着一枚持ってこないなんて!!」




有り得ない!!


匡人は思いっきり嫌そうな顔をした


『荷造りなんて面倒な真似、俺がするわけないだろ?』


……確かに


バックに荷物を詰めてる匡人って想像出来ない…


『あっそれ、部屋に運んどいて下さい』


ぬけぬけと抜かす匡人が憎らしくてたまらない


「もう嫌…」


付き合いきれないわ…


匡人は次々と自分の服を買い込んでいった


店内はシンプルなデザインの服が多くて、匡人の趣味が窺える


数回しか私服姿を見たことがないが基本的に匡人は趣味がいい


金持ちなだけあって、身につけるものは高級品だが嫌味にならない程度だ


これ見よがしにブランド物を着ているわけではない





< 145 / 210 >

この作品をシェア

pagetop