天使と悪魔のLOVEGAME【完結】


「遅い…」


店の外で待つこと10分


レジが混んでいたとしても遅すぎる


様子を見に店の中に入ると見慣れた背中をすぐに見つけることが出来た


「な…」


声をかけようとした俺は凪の視線の先に釘付けになった










鮮明で強い青



所々、光が差し込んで輝くそれは息を呑むほど綺麗だった―…








「海か…」


思わず呟くと凪がバッと慌てて振り向いた


『あっ!!ごめん…』


手に小さい袋を持ち、手を合わせる凪


「あれってジグソーパズルか…」


遠目には一枚の絵のように見えたそれは、近づいてみるとジグソーパズル特有の形が浮かび上がってきた


『うん。会計が終わってから見つけたんだけどね』


凪は暫くそのパズルを見つめていた


海の深さと安らぎを表しているような色は眼に焼きついて離れそうにない



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