天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『その話は終わったはずだろ?しつこいぞ。』
会長は人の神経を逆撫でするのが得意のようですね
「すいません、停めてください。」
私はタクシーを停めてもらうと、そのまま外に飛び出した
会長とこれ以上同じ空気を吸いたくない!!
基本的に私と会長の性格って合わないみたい
『おい!!待てよ!!』
会長がお金を払っている間に私はどんどん足を進めた
『大原っ!!』
会長はすぐに追いついて、先ほどのように私の手を掴んだ
「もうっ!!なんですか!!」
『駅は反対方向…。』
会長の指摘に、頭の中の地図をもう一度見直す
あ…
『お前…飛び出すのは勝手だけど迷うなよ…』
会長は心底呆れたように頭をかいた
「スイマセン…」
『ほら、行くぞ。』
会長は私の前を歩き始めた
なさけない…
一回行ったことある所なら迷わず行けるのに…