天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「何でそんなこと聞くのよ…?」
美弦はぷうっと顔を膨らませた
『付き合ってなくたって凪ちゃんが匡人先輩が好きなら、他の女の人が傍にいたら嫌な気持ちをわかってくれるかなって思って』
「あんたねぇ…」
文句が言いたいなら私じゃなくて高屋先輩に言いなさいよ!!
コンコンッ!!
『美弦、そろそろ部屋に戻るか』
扉が開いたと思うと、予想通り高屋先輩だった
『……ひとりで帰れば?』
美弦は高屋先輩にそっぽをむいた
『まだ怒ってんの?』
高屋先輩は呆れたように腰に手を当てて、ため息をついた
いつも思うけど振り回されてるなあ…
その様子があまりに哀れだったので私は助けてあげることにした
「私、散歩にでも行きますから。その間にあの子を何とかしといて下さいね?」
高屋先輩にだけ聞こえるように囁くと私は部屋から出た