天使と悪魔のLOVEGAME【完結】


誰…?


そんなことをあえて聞く必要はない


答えは決まっているのだから


匡人の“女”だ…


正確に言えば大勢いるうちの1人なんだろうけど


『また電話して。待ってる…』


私の存在を完全に無視したままその女は匡人との会話を終了した


軽く手を振って消えていく背中に匡人は軽いため息をもらした


『なんでいるんだよ…』


「知らない!!」


私はガタッと椅子から立ち上がると一目散に外に出た





最低だ


あいつはやっぱり最低な男だ


とっかえひっかえ女を相手にしてきた最低な男だ


もうなんなのよ…っ…!!


何でこんなにイライラするのよ!!


最初から知っていたじゃない


あいつは女遊びが激しいって…


だからあいつのペースにはまることをひたすら拒んでいたのに…


つい心を許してしまった


それが間違いだった



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