天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
希望の光~MASATO~
『荒れてるな』
「……うるさい」
愁はため息をつくと俺の隣に座った
『やめとけ。これ以上は飲むな』
持っていたグラスを取り上げられると、為す術もない
愁は酒の代わりに水を差しだした
ホテル内のバーではやたらとラブソングばかり流されていた
胸くそ悪い…
『そろそろ大原と同室になった感想を聞かせてもらおうか?』
愁は人には飲むなと言ったくせに自分は美味そうに酒を飲んだ
「別に…感想なんてない」
『好きな女と一緒にいて感想なしか…』
俺は愁を睨んだ
「わざとかよ…」
もう今更隠すのも面倒臭い
「………大嫌いだとよ」
そう言うと一瞬だけ愁の動きが止まった
「あいつは俺みたいな女癖の悪い男は一番嫌いなんだとよ」