天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『バーカ』
愁は嘲るように声を張り上げた
『うまく行くなら俺だって苦労しねえよ』
俺は眉を寄せた
少なくとも愁には美弦ちゃんがいるし、2人が想いあってることはよくわかる
『時々、大事にしすぎて美弦の自由を奪ってるような気がする…』
愁は至って真面目に言った
『今日みたいに些細なことで喧嘩して、そうやって積み重ねていくんだろ?』
愁はガタッと椅子から立ち上がった
「……戻るのか」
『美弦に他の女なんか目に入らないってことを教えこんでくる』
妖しく微笑むと邪魔するなよっと最後に念を押し愁はバーを出ていった
可哀想に…
筋肉痛に悶える美弦ちゃんを予想しつつ、俺は再び酒を煽り始めた――…