天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
顔を洗い終わり、今が明け方ならぬ夕方だということに気がついた
窓から見える夕焼けはどうも俺との相性が悪い
……凪を思い出させるから
俺は自然と凪の姿を探した
「凪…?」
いねえし…
当然といえば当然だ
もう夕方だし第一、凪は俺と一緒にいるのが嫌だと昨日宣言したばかりだ
それでも…
俺は凪の姿を求めてしまう
外にでも行くか…
軽くシャワーを浴びてから俺は夕方の海に出かけることにした
それなりに綺麗だな…
3日目にして漸く海まで来た
シーズン中の海なんて海水浴客で一杯かと思われがちだがここは違う
ホテルの客専用のビーチだからそこまで混んでいない
潮風が心地よかった
そんな空間をぶち壊したのは甲高いあいつの声だった