天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『ホントはあんなことが言いたかったわけじゃない…』
凪の長い髪が風でなびいて揺れる
栗色の細い髪が俺の前に広がった
『ちゃんと分かってるから…』
凪の言葉ひとつひとつが心の中に染み渡っていく――…
よかった…
完全に拒絶されたわけじゃない
そのことにホッとしている自分がいる
しかし次に発せられらた言葉に愕然とした
『あんたの性格がそれほど悪くないってこと…わかってる』
「……おい、今ものすごい悪意を感じたぞ」
それほど悪くないって…それって結局俺の性格が悪いってことだろ?
『仕方ないじゃない。あんたの性格の悪さは変えられないみたいだし?』
「……今すぐ落としてやろうか?」
俺は凪の腰を掴み体を大きく持ち上げる