天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「あ―あ―…結局、美弦達のおまけだったな…」
部屋に戻り、荷造りを始める
明日は旅行最終日
帰る日だ
『どっかの誰かさんが行くって言ったせいだな』
開け放たれた扉から匡人の皮肉が聞こえてきた
「そーですね。どっかの誰かさんも今後は注意しますよ―」
ホントにムカつくわ
「あんたは荷造りしないの?」
ふと疑問に思って尋ねる
『あ?俺がそんなことするわけないだろ?』
匡人は水の入ったペットボトルを片手に持ち、私の部屋の扉に寄りかかってきた
「じゃああの荷物どーすんのよ!!」
行きにはなかった荷物が帰りにはある
『ホテルの人間が家に送る』
このっ!!
「それくらい自分でやれっ!!」
さも当然のように言い放つ匡人にキレた