天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『俺だって男だ。無性に女が抱きたい時だってある…』
耳にかかった吐息とサラサラと流れるような髪が首筋にあたる
ゾクリと皮膚が泡立った
『わかったら無防備に寄るな。次はお前を抱いてやる』
硬直する体―…
ギシッとベッドが軋む音がした
匡人は私から離れ扉へと向かう
今確かにあった匡人の体は感じ取れなくなった
ねえ…
どこに…行くの…?
あ…
“無性に女が抱きたい時だってある”
もしかして女のところに行くの…?
それなら辻褄が合う
私についてきて欲しくなくて当たり前だ
こうしている間にも匡人の背中は遠ざかっていく