天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
俺は凪を抱いた
名実ともにあいつは俺のものだ
そう思っていいはずだ
なのに…頭を掠めるのは昨日の凪
“抱いて…”
何かがおかしい気がしてならない
切羽詰ったように紡ぎだされた言葉
俺はそのあと理性が吹っ飛んだ
だからメッセージを読み落としているのかもしれない…
俺がシャワーを浴びて部屋に戻ると凪がボーっと外を眺めていた
「おい」
声をかけるとハッと我に返った凪はこちらを向いた
『あ―…まさ…と…』
シーツからはみ出た肌が艶かしい
『シャワー浴びてたの…?』
「ああ」
短く答えると次に流れてきたのは沈黙だった