天使と悪魔のLOVEGAME【完結】


もうすでに美弦と高屋先輩は到着していた


『あっ凪ちゃんだ!!』


美弦は私を見つけるとすぐに駆け寄ってきた


『遅かったね~』


「そう?待たせてごめん」


『………凪ちゃん元気ないよね?どうかしたの?』


普段は鈍感なくせに妙なところに気がつくんだから…


「……何もないわ。匡人は?」


『匡人先輩ならホテルの人と話しに行ったよ?』


「ふ~ん…」


『もしかして…匡人先輩となんかあった?』


心配そうに見つめてくる美弦


ふと高屋先輩を見ると、美弦を穏やかに見守っていた


「……美弦は高屋先輩のどこが好きなの?」


『え!?い、いいいきなりなに!?』


美弦は焦ったうえにどもった


「正直に答えないとあそこで聞き耳たててる高屋先輩にお仕置きされるわよ?」


お仕置きという言葉にビクッと体を反応させた美弦は観念したように話し始めた



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