天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「最低っ!!」
私は会長を突き飛ばし、急いで玄関に入った
「さい…っ…てい…っ!!」
扉に背中を預け、その場に崩れ落ちる
何してんの…私…
改めて考えてみると顔から火が出るくらい恥ずかしいことをしたもんだと思う…
よりにもよってあの憎たらしい会長のキスに感じてしまった…
私の顔はみるみるうちに赤くなり、体がかっと熱くなる
ムカつく…
自分が一番ムカつく…
なに考えてるの?
あの時誓ったじゃないっ…
男なんて信用しない
どうせ裏切られる
たかが気まぐれのキスくらいで心を乱されるなんてこの大原凪らしくないじゃない!!
忘れろ…
忘れるんだ!!
頭の中に映し出されるのは過去の映像…
私はそれを振り払うためにその日は布団をかぶってさっさと寝た