天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「俺にしとけ」
凪は信じられないというような顔をしていた
「俺だけ見てろ。他のものなんか捨てて、俺だけ見てろ」
凪の頬を両手で包み込んで俺しか視界に入らないようにする
風に揺れる栗色の髪も
しなやかに伸びた手足も赤い唇も
全部…
『匡人…?』
不安げな表情さえも…
「俺のものになれよ…」
心も身体も―…
お前の名がつくもの全てに俺の刻印をつけてやる
いいんだよな…?
今度こそ本当に俺のものだって思っても
『あんたなんて大っ嫌い…』
凪の腕が俺の首にまわる
『俺のものになれって…最初から私はあんたの所有物扱いだったじゃない…』
軽く怒りながらも凪は俺から視線を外さなかった
「そうだったな」
もう一度引き寄せてキスを交わす
舌をいれると凪もそれに応えてきた
無理やりじゃない
合意の上でのキス