天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「大原さんもその言葉遣いを直さないと誰にも相手にされなくなるよ?」
皮肉と嫌味なら俺の方が一枚上手だ
去り際にそう言い残す
持っていたグラスには大原が俺に向かって思いっきり舌をだす光景が映っていた
バーカ
『匡人様ったら楽しそうっ!!』
輪に戻ると先程まで俺にべっとりくっついていた女が絡みついてきた
「そうですか…?」
俺の口元は緩んでいたらしい…
女はヒールの高い靴を履いているにも関わらずさらに背伸びをしてきた
『もっと…楽しませてあげる…』
俺は女の腰に腕を回し、引き寄せた
「後でな…」
耳元で囁くとそいつは妖艶な笑みをたたえた
今日もバカな女が1人引っかかった――…