天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
大原とその男は会場の隅にある椅子に座っていた
よく見ると大原はあいつらしくもない、にこやかな笑顔を顔に張り付けている
俺が普段見ている大原とは全く違う微笑み…
ムカつく…
お前は俺の玩具だろ?
勝手に他の男を落とそうとしてんじゃねえよ
「ああ、良かった…ここにいたんだね。」
俺は大原に声をかけた
絶対、ぶち壊してやる
俺はとびっきりの笑みを浮かべた
「いきなりいなくなったから心配したよ。さあ行こうか。」
『えっ!!あっ!!ちょ、ちょっと!!』
大原の手を引き、椅子から立ち上がらせる
隣の男は俺が“東城家”の人間だとわかったらしい
そそくさと逃げていった