天使と悪魔のLOVEGAME【完結】


『放してよ!!』


誰かに見られる心配のない所まで連れて行くと大原はヒステリックに叫んだ


『どうしてくれるのよ!!せっかくの上玉だったのに!!』


半泣きになりながら俺を見上げる大原



「うっせーな…。黙れよ。」


折角助けてやったのに、この扱いはひどくないか?


「黙ってられるか!!あーもう…あれじゃ私と会長が恋人同士みたいじゃない…」


大原は物凄く嫌そうに頭を抱えた


っつーか普通の女は俺と恋人同士なんて噂が流れたら泣いて喜ぶ


お前も少しは喜べよ?


「少しは感謝しろよ。変な男を追い払ってやっただろ?」


あいつの慌てぶりを思い出したらまた笑えてきた


「馬鹿!!最低―っー!!」


大原は力一杯俺を睨むとドカドカと足を進めどこかに消えた


変な女―…


俺の中で一番、理解に苦しむ奴


それがあいつだった




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