天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
東城匡人として生きてもう17年
何人の女とヤッたかなんて覚えていない
適当な女と後腐れなくヤル
ガキの頃からの付き合いの愁も似たようなもんだった
ただあいつは今は美弦ちゃんに溺れきってるけどな…
正直俺には理解できない
1人の女に自分の全てを捧げるなんて芸当…
俺には無理だな―…
―――…ブーブーブー
携帯のバイブの音がして、俺に跨っていた女は体を離した
『最悪なタイミング!!』
俺は体を起こし、携帯を取ると通話を開始した
「もしもし…」
誰だよ…
髪をかきあげながら、俺の邪魔をした相手の心当たりを探る
《匡人~?》
半ば予想通りの人物の声に俺は苛立った