天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「なんの用ですか?紘一さん。」
紘一さんならパーティーの後に俺が何をしているくらいの予想はたっているだろう…
あえて電話を寄越すなんて嫌な予感がする
《大原ちゃんを送ってけ。》
俺に拒否権はないらしい…
命令口調の紘一さんに逆らうとろくなことがない…
「……わかりました」
俺は散らばったスーツを引き寄せながら返事をした
《匡人》
「まだ何かあるんですか…?」
携帯を肩に挟みながら俺は服装を整えた
《お前もいい加減、フラフラするのをやめろ。》
その言葉は俺の頭にガツンときた
女を本気で好きになったことがない
上辺だけの付き合いしか出来ない俺の心を―…
全て見透かされた気がした――…