天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「大原!!」
ホテルを少しは歩いたところで大原を発見した
ったく、送れって言うからホテルにいるのかと思っただろ!?
『何の用?』
大原はやっぱりいかにも不愉快そうに振り返った
「紘一さんが送ってけって言うから…」
そうじゃなかったらわざわざ来ない…
『結構です。独りで帰れますから!!』
大原は何が気に入らないのか分からないが、最高に不機嫌だった
「ギャーギャー喚くな。俺だって好きで送るわけじゃねえんだよ。」
少しは愛想ってものを身につけやがれ
可愛さの欠片もない…
次は何が飛び出すのかと構えていたが、
予想に反して大原は口をつぐんだ
チッ!!
心の中で舌打ちをする
ただでさえ一目を引く容姿の俺達は通行人から好奇の視線を浴びていた
俺は大原の手を掴むと人混みに紛れ込んだ