天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「おい、どこに行けばいいんだよ?」
さっさと終わらせて帰りたい…
これからの行き先を大原に尋ねると
『あ?駅に…』
思いもよらない答えが返ってきた
「駅?お前なぁ…タクシー使えよ!!」
貧乏くさい!!
たかが数千円だろ!?
『そんな無駄遣いするわけないでしょ!!』
大原は俺を睨みつけた
ああそうだった
こいつは玉の輿を狙うくらいの超ウルトラスーパー庶民だった…
「しかたねえな…」
今は一刻も早くシャワーを浴びたい
あの女の臭いが体につくなんて真っ平ごめんだ
俺は道路に向かって手を挙げた
すぐにタクシーは捕まり、扉が開く
「乗れよ。」
俺は大原をタクシーに乗るよう促した