天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『っつーかなんで会長も乗るんですか…?』
大原は俺もタクシーに乗り込むと不思議そうに首を傾げた
「紘一さんに大原が家の中に入るところまで見送れって言われたから。」
俺は窮屈で仕方なかったネクタイを緩めた
人目があると“東城家”の人間として気を緩めることも出来なかったからだ
『そんなに寛いでいいんですか…?』
大原はまだ怪訝そうに俺を見た
お前、眉間にシワを寄せすぎだ
「俺もお前を送ったらそのまま帰る。」
俺は携帯を取り出し、紘一さんに報告をしようとした
しかしその前にあの女からメールがきていたことに気がつく
いつの間に調べたんだよ…
《また遊んでね。》
そう一言だけ添えられていたメールを削除した
そして受信拒否にする
一回寝たくらいで勘違いするな
二度目はない