天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
意味がわからない…
そう思いながら止められなかった――…
俺は本能の赴くままに身をまかせた――…
数分経っただろうか…?
ようやく唇を離した
いや…
離せた
あの強い衝動はどこかに行ってしまったようだ
「俺の方が上手かっただろ?」
ぼうっと俺を見上げる大原に問いかける
大原の頬はみるみるうちに朱色に染まった
『最低っ!!』
俺を突き飛ばし大原は自宅の玄関に飛び込んでいった
「大袈裟だろ…」
たかがキスぐらいで…
俺はクシャっと頭をかいた
その“たかがキス”でおかしいのは俺も同じか…
4月の夜は少しは肌寒い
火照った体には丁度良かった――…