天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『やべっ!!大原がいるぞ!!みんな逃げろ――!!』
団体の中のひとりが私を指差しながら叫んだ
「な~にふざけてんのよ!!」
私は思わず立ち上がって拳を振り上げた
『うおっ!!冗談だよ!!金持ちに囲まれても大原の性格は変わらねえな…』
私のパンチを受け止めながらそいつはニヤッと笑った
『畑野~凪~とにかく座ろうよ~』
加菜に促されるようにみんなが席につく
『中2の時以来だな。こうやって4人でしゃべるのも…』
畑野は私の隣に座ると最初にそう言った
「3年になってからは部活の引退からすぐに受験モードに入ったもんね。」
私と畑野と加菜と大沼は中2の時のグループ
中3になると、私だけクラスがはなれた
そうなると自然とこうして集まる機会も減った
原因はクラスがえだけじゃないけど…