天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「おい、大原!!お前も…って!?」
“いい加減に学習しろ”
そう言いたかったのに俺は他のことに気をとられた
大原はその場にペタンと崩れ落ちていた
『ごめん…力、抜けちゃった…』
アハハと力なく笑う大原にいつもの威勢はなかった
「お前…どうして震えてるんだよ…?」
立ち上がらせようと掴んだ手から小さな振動が伝わる
怯えてたのか…?
『……なんでもない』
大原は俺の手を振り払い自力で立ち上がった
『そういえば何で会長がこんな所にいるんですか?』
大原はだるそうに髪をかきあげた
「別に…退屈だったから暇つぶし。っつーかさっきの男、誰?」
やけに親しそうにしてたじゃねえか…
『……元彼』
大原にしては珍しく素直に答えた