天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
大原の様子がおかしい――…
ここのところ窓の外をボーっと眺めてばかりだ
仕事も滞りがちで俺は不満をつのらせていた
俺は持っていたバインダーで大原の頭をはたいた
バンッ!!
思いのほか派手な音がする
『っ~!!』
「あっごめんね、大原さん。痛かった?」
聞くまでもない
大原は涙目になって俺を睨みつけた
『大丈夫です。これからは気をつけて下さいね。』
本調子でないものの猫っかぶりだけは忘れない
ここまでくると病気だな…
「具合が悪そうだね。何かあったの?」
『いえ、何でもありません』
とってつけたような笑顔
俺に隠し事なんていい度胸してんじゃねぇか…