天使と悪魔のLOVEGAME【完結】



会長は悪魔のような意地の悪い笑顔で私の顔を覗き込んだ


『そうだよな?』


ヤバい…


嫌な汗が流れ始めた


瞬時に悟る


ここで“違う”と言おうものなら私は八頭のもとに独りで放り出される


もし“そうだ”と肯定すれば…


即ち、会長の思う壺


私は会長に弱みを握られ、人間以下の扱いをされるわけだ…


どっちも嫌!!


私は会長と八頭の顔を見比べた


八頭は…


何か言いたそうにしていた


きっと私が本当に会長のものなのか問い詰めたくてたまらないのだろう…


私に選択の余地なんてなかった


「私…」


何だってしてやろうじゃない


玩具だろうが奴隷だろうが、この場から立ち去れるなら何だってしてやる


会長、あんたは満足でしょ?


「この人と付き合ってるの」


会長がニヤリと笑った


ああ、神様…


よりにもよってなんでこいつに助けを求めなきゃならなかったのですか?





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