天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「誰がそんなことを言ったか5秒以内に吐け…」
私は屋上につくと真っ先に美弦の胸ぐらを掴んだ
『な、なな凪ちゃん!?』
今の私は馬でさえ蹴り飛ばせそうな勢い
「は、や、く!!」
『わっ、わたしも学校に来たらみんなが噂してて…』
美弦は半泣きになりながら必死になって弁解した
「本当に知らないのね!?」
美弦はコクコクと頷いた
私の腕から力が抜けた
『凪ちゃん…?』
美弦は俯いた私に心配そうな声をかけた
どうしよう…
多分、原因は昨日のあれだ…
私と会長と八頭の会話
誰かに聞かれてたんだっ!!
会長はともかく、私もこの学校ではそれなりに顔が知られている
こんな噂が本格的に流れているとすれば…
今頃は全校生徒に広まっているはずだ