天使と悪魔のLOVEGAME【完結】



「何で凪ちゃんは私に言わなかったのかな…?」


『さあ?何でだろうな』


愁は後ろから私の体を包み込んだ


「愁…?」


『こうするのも久しぶりだな。最近、挨拶まわりとかパーティーばっかりで忙しかったもんな…』


「そうだね」


温もりが愛しくて私は愁の腕に自分の手を添えた


『いつになったら一緒にいられるようになるんだか…』


愁の口から珍しくボヤキがでて私は思わずクスッと笑ってしまった


「紘一さんが子離れするまで…かな…?」


『…一生、きそうにないな…』


愁はガクッとうなだれた


「大丈夫だよ」


私は振り返って愁の頬に軽くキスをした


「絶対…大丈夫…」


後から恥ずかしくなって私は隠すように愁の胸に顔をうずめた


『高梨会長にも認めてもらわないとな…』


愁はぎゅうっときつく抱きしめてくれた


『…授業、さぼろっか…?』


「うん―…」


私は満足するまで愁に甘えるのだった―…





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