天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「ええ…少し酔ってしまったみたいで…」
私は酒に弱い女をわざと演じた
ホントは酔いなんて回ってないけどね(笑)
『大丈夫ですか?僕でよければ傍についてますよ?』
上玉(声をかけてきた男ね!!)は私の肩を抱いて近くの椅子に座らせた
あら…即行で部屋に連れて行かれるのかと思った…
っつーかその方が好都合…
割と紳士的なのね…
よく見れば顔を悪くないし…
よし…本気で狙うか!!
「ありがとうございます…。優しい方なんですね。」
私はとっておきの笑顔(美弦曰く天使スマイルと言うらしい)を上玉に使った
『え…いや…アハハ…』
上玉は照れたように頭をかいた
堕ちたな…
私はニヤリと心の中でほくそ笑んだ
あとは男と女の仲
やることはひとつしかないでしょ?
私は美弦と違って、好きな人じゃないとしないとか馬鹿なことは考えていない
所詮、心と体は別物
だったらそこを利用しない手なんてないでしょ?