天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『会長じゃねえだろ?』
グイッと引き寄せられ、私は会長の腕の中にいた
『匡人って呼べよ…』
会長は私の頬に手をおき親指で肌をなぞった
今更ながらに思う
会長ってよく見れば顔のつくりも整ってるし、背だって高い (多分180㎝はある)
まさに女の子理想の王子って感じ…?
「匡人…?」
いつもと違わない…?
今日は意地の悪い命令をされていない
『凪…』
初めて下の名前を呼ばれたと認識した瞬間に唇を塞がれた
「んっ…!!」
離れようとしたら背にしていた窓に体をぶつけた
逃げられない…っ…
匡人は窓に両手をついて何度も何度も唇を重ねてくる
苦しくて…
でも拒めない…
脳が痺れるような感覚に陥ったころ、ようやく解放された