天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『珍しく悩んでんなあ~』
床に映る黒い影
顔を上げるとニヤニヤと笑いう愁がそこにいた
『悩む匡人なんて久々に見たぞ』
愁は俺の隣に座り、タバコを奪うと床に押しつけ火を消した
「なんだよ」
俺は愁を睨みつけた
『キレんな。少し聞きたいことがある』
愁はいたく真面目な顔で問いかけた
『お前、本当に大原と付き合ってんのか?』
「その話かよ…」
うんざりした
学校に来てからその質問は嫌ってほど聞いた
「付き合ってるよ」
しばらくの間はそういうことにしとく
『じゃあ質問を変える』
愁は大きく息を吸った
『お前、大原が好きなのか…?』