天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
バサッとファイルが足元に落ちた
『…わ…たしは…』
大原は口元を手で押さえた
「あの男が関係してんのか…?」
答えろよ…
『私はっ…!!』
大原は小刻みに体を震わせていた
『もう、傷つきたくない…だけよ…っ…!!』
大原は腰にまわされていた俺の腕をほどいた
真っ直ぐな眼が俺を射抜く
『わかった?もう満足でしょ?』
大原はニコリと笑った
違う…
『もう踏み込んでこないで…』
そうじゃない…
大原は生徒会室から出ていった
「だったらそんな顔すんなよっ…!!」
俺の叫び声が響いた
泣きそうな顔すんなよ…
どうしていいかわからなくなる…
女の涙なんて嫌ってほど見てきたはずなのにどうかしてる…